残置物が残ったままでも家は売れる?処分費用の考え方Column
2026年9月19日
この記事では、家財や荷物(残置物)が残ったままの空き家を売れるのか、片付けの費用はどう考えればよいのか、片付けてから売る場合とそのまま売る場合で何が違うのかを整理します。実家の片付けが手に付かないまま、時間だけが過ぎている方に向けて書いています。
残置物とは何か
残置物(ざんちぶつ)とは、家の中に残されたままの家具・家電・衣類・食器・布団・仏壇・書類など、持ち主が持ち出さなかった物すべてを指します。相続した実家では、親が何十年も暮らした分の荷物がそのまま残っていることが少なくありません。
大阪市内の空き家でよくあるのは、遠方に住む子世代が「片付けに行く時間が取れない」「何を捨ててよいか判断できない」「思い出の品を捨てるのがつらい」という理由で、手が止まってしまうケースです。片付けが進まないのは、めずらしいことではありません。
残置物があっても家は売れる
結論から言うと、残置物が残ったままでも家を手放す方法はあります。大きく分けて、自分で片付けてから売る、片付けを業者に頼んでから売る、残置物ごと買い取ってもらう、の三つです。
一般の仲介で個人の買主に売る場合は、引き渡しまでに家の中を空にするのが基本です。買主は住むために買うので、前の持ち主の荷物が残っていると話が進みにくいためです。
一方、買取業者が買う場合は、業者が引き取ったあとに片付けや解体を行うことを前提にしているため、残置物をそのままにして引き渡せることがあります。空き家バンクドットコムでも「残置物そのままOK」として査定を受け付けています。
処分費用はどう決まるか
残置物の処分費用は、家の広さだけでは決まりません。見積の金額に影響する主な要素は次のとおりです。
- 量:部屋数と、それぞれの部屋にどれだけ物が詰まっているか。トラック何台分になるかで大きく変わります
- 種類:冷蔵庫やテレビなど通常のごみとして出せない家電、仏壇・神棚、ピアノ、金庫、灯油やスプレー缶などは、一般の家財と扱いが異なります
- 搬出のしやすさ:前面道路にトラックを停められるか、階段しかないか、長屋で隣家と接しているかなど、運び出す手間が費用に反映されます
- 分別の手間:貴重品や書類を探しながら仕分けるのか、まとめて処分してよいのかで作業時間が変わります
このため、同じ「4LDKの一戸建て」でも金額には幅があります。具体的な金額は現地を見ないと出せないものと考え、複数の見積を比べるのが安心です。遠方にお住まいの方は、室内の写真を数枚送るだけでも、おおよその量の見当を付けてもらえることがあります。
片付けてから売るか、そのまま売るか
「自分で片付けてから売ったほうが高く売れるのでは」と考える方は多いのですが、片付けにかかった費用や手間がそのまま売却額に上乗せされるとは限りません。買取の場合、業者は処分費用を見込んだうえで買取価格を出すため、売主が先に片付けた場合との差は物件によって異なります。
そのまま売る場合の利点は、時間と労力を使わずに済むこと、遠方からの往復や休日をつぶしての片付け作業が不要になることです。逆に、自分で片付けたほうがよいのは、貴重品や思い出の品をゆっくり選別したい場合や、まだ使える家具を家族で分けたい場合です。
どちらが向いているかは、荷物の量、ご自身が使える時間、そして売り先が仲介か買取かで変わります。査定の段階で「残置物込みならこのくらい、片付けたらこのくらい」と両方の目安を聞いておくと、判断しやすくなります。なお、片付けの途中で手が止まってしまった状態でも、査定や相談は受けられます。「半分だけ片付いている」家も、そのままの状態で見てもらって構いません。
売る前に取り出しておきたいもの
残置物ごと引き渡す場合でも、次のものは事前に探して手元に置いておくことをおすすめします。
- 権利証(登記識別情報)、固定資産税の納税通知書など、不動産に関する書類
- 通帳、印鑑、年金・保険の書類、有価証券
- 遺言書、家系図、写真やアルバムなど、あとから取り戻せないもの
- 仏壇・位牌・遺影など、処分の前に供養や引き継ぎを考えたいもの
すべての部屋を片付ける必要はありません。「これだけは」というものを取り出したら、残りは残置物として引き渡す、という進め方でも売却は進められます。仏壇などの扱いに迷う場合は、査定の際にあわせて相談しておくと安心です。
まとめ
残置物が残ったままでも家は手放せます。処分費用は量・種類・搬出のしやすさ・分別の手間で決まり、現地を見ないと具体的な金額は出せません。片付けてから売るか、そのまま売るかは、時間・労力・売り先によって向き不向きがあるため、両方の目安を聞いたうえで決めるのが安全です。
「片付けが終わらないから査定を頼めない」と感じている方は、家の中が今の状態のままで構いません。空き家バンクドットコムでは、外観と室内の写真を送るだけで、残置物込みの査定を最短6時間で回答します(営業時間 9〜19時・水曜定休。営業時間外のお申込みは、翌営業日の正午までにご連絡します)。相談は無料、秘密厳守で、他社への連絡はしません。無料相談・査定フォーム、またはフリーダイヤル 0120-23-7374 からお気軽にご相談ください。
なお、当社でお受けしているのは大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山の物件です。
本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の税務・法務の判断は税理士・司法書士・弁護士等の専門家にご確認ください。制度の内容は2026年9月時点のものです。